
ゆらぐ水面を思わせる「Umi」の文字。若き女性シェフが織り成す日本のフレンチ
パリの『Restaurant Sola(レストラン・ソラ)』でスーシェフを担い、2017年の「RED U-35」(若き才能を発掘する、日本最大級の料理人コンペティション)で「岸朝子賞」を受賞。帰国後、アジア探訪を経て、次の舞台が期待されていた藤木千夏シェフが、2018年6月、自身のレストランをいよいよ出店した。

店名の「Umi」は、スーシェフを務めた『Restaurant Sola』への敬意と、生まれ育った町に広がる有明海を思い描いて名付けられた。

入って左側に8席、右はガラス戸を引けば個室にもなる4席。壁やシートは白とグリーンでまとめられ、すっきりと落ち着く。天井は細いパイプが交差し、光の反射がおもしろい。スペイン人のデザイナーが、友人であるシェフをイメージして造った空間だ。
ガラス張りの奥にキッチンがあり、小気味よく動く藤木シェフが見える。

「パリから帰国し、5月にアジア各国をひとり旅して、さまざまな飲食店、食材を見てきました。台湾、シンガポール、香港など、どこもすべて違って刺激的。なかでも女性料理人に注目してまわったのですが、共通していえることは、“国を感じる”ということ。私も日本を感じるレストランにしたいと思いました」と藤木シェフ。
外国人にはこの店でなければ味わえない料理・空気感を、日本人にはあたたかさとホッとする場を。
『Restaurant Umi』では、初めに白粥とコンソメスープが供される。お米はシェフの祖父母が作っているもの。胃を温めて、消化を促し、身体に料理を楽しむ準備をしてもらう、フレンチレストランであるが、“日本のおもてなし”がここにはある。
日本の旬を一皿に。味わいで季節を感じるコース
『Restaurant Umi』のディナーコースは2つ。いずれも、先の粥と一汁(コンソメスープ)からはじまり、季節の食材を使った料理で構成される。そのなかから美しい3皿をピックアップ。

薄いグリーンは、イカのえんぺら(三角形のひれや、胴の縁にあるひれのこと)とゲソでとっただしにズッキーニのエキスを合わせ、エスプーマで口どけのよいソース。濃いグリーンは、バジルのピストソース。スライスされたズッキーニはみずみずしく、オクラはコリっとして、食感のコントラストも楽しい。

日本の豊かな四季の食材を主役にした、“日本”を感じるフレンチコース


撮影:千々岩友美
【メニュー】
紹介の料理3点は、いずれもディナーコース(8,500円または12,000円)から
※価格はすべて税別、別途サービスチャージ10%
Restaurant Umi (レストラン・ウミ)
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-19-703-6456-4306
ランチ(土曜のみ)12:30~13:30、ディナー 18:00~21:00
日曜、月曜

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この記事の筆者:須永久美(ライター)
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