
鴨と水だけのスープで、とことん鴨を味わう
2016年1月のオープン(2017年4月移転)以来、行列を生み続ける東京・錦糸町の『麺魚(めんぎょ)』。鯛と水だけで作るスープを提案し、最近では外国人旅行客も多く来店する。そのセカンドブランドとして、元『麺魚』のあった場所に4月24日に誕生したのが、『中華そば 満鶏軒(マンチーケン)』だ。

限定商品として鴨ラーメンを出す店はあるが、そのほとんどが鴨とその他のだしを使ったWスープ。鴨のみを使った鴨ラーメンの専門店となると、ほとんど存在しない。そこに着目したラーメンは、ファンからの熱い期待を背負っている。

看板メニューは、鴨をストレートに味わう「鴨中華そば(塩)」

トッピングの青菜は、毎朝、千葉・西船橋の畑から収穫される小松菜「船橋ブランドこまつな」を使用。シャキシャキとした食感は箸休めの役割を果たし、食べ手を飽きさせない。
麺を食べ終えた後、スープにごはんを入れて食べる雑炊も用意。ごはんには刻んだチャーシュー、フォワグラの油をかけて、ネギと柚子を添えて提供する。贅沢なスープを最後まで味わって欲しいとの提案で、お客のほとんどが雑炊セットを注文するという。

醤油だれは、数種のたまり醤油に節系でとるだしを少量加えたものを使用。甘みを抑えた鴨南蛮をイメージした構成だ。鴨と相性のよいネギは焼きネギに。鴨油(かもあぶら)で表面に焦げ目が付くまで焼き、鴨との相性をより高めている。
決め手は、寸胴1つに鴨40羽を使う純粋な鴨スープ

1つの寸胴でなんと40羽分の鴨を使用し、鴨のうまみを抽出する。余計な味付けも臭み消しの野菜も入れず、本当に鴨と水だけで7時間ほど煮たスープは、やや濁りのある黄金色に仕上がる。
表面に浮いた鴨油は、スープの骨格として使用。

塩はドイツ産の岩塩を使用。節系や魚介のうまみを加えた塩だれではなく、岩塩をスープに溶かすスタイルで、鴨以外の余計な味を一切加えない徹底ぶりだ。
丁寧に調理されたロースとモモのチャーシューも絶品

鴨肉は加熱しすぎると固くなるため、低温調理で火入れをする。柔らかなロース、ギュッとうまみが詰まったモモと、異なる2つの食感が楽しめる。またそれぞれスモークをかける点も特徴的。これは「鴨と燻製は相性がいい」との橋本さんの考えに由来する。

「鴨中華そば」だけじゃない! ファンを惹き付ける他メニューも要チェック
さらに、前述の「鴨中華そば」以外のメニューも必見だ。

すべての商品は、味変の薬味を無料で追加可能。薬味は3種類で、口の中をさっぱりとさせるワサビ、ピリッとしたアクセントをつけるショウガ、そしてさわやかな香りと辛みを増幅させる柚子胡椒を用意する。最後まで鴨を楽しく味わえる、そんな提案が嬉しい。

2019年には、新店もオープン予定!
現在コンセプトの異なる2店を運営しているが、2019年3月には、JR錦糸町駅前の商業施設に新店舗をオープンすることが決まっている。
鴨を丸ごと仕入れて解体することで、鴨の様々な楽しみ方を提案している『中華そば 満鶏軒』。オープンから変わらず1日200杯を売る人気ぶりは、衰えることを知らない。
【メニュー】
鴨中華そば(塩) 850円
特製鴨中華そば(醤油) 1,100円
フォアグラ油そば 850円
※価格は税込
中華そば 満鶏軒(マンチーケン)
〒130-0022 東京都墨田区江東橋2-5-3 井上ビル1F03-6659-9619
11:00~21:00
月曜

この記事の筆者:有川美咲(フードライター)
【Not Sponsored 記事】