
1887年にオープンした老舗
ニューヨークに住んでいる日本人、旅行や出張などでニューヨークを訪れたことのある人なら「誰でも知っている」と言っても過言ではないほど、著名なステーキハウスがある。その名は『Peter Luger Steak House(ピーター・ルーガー・ステーキハウス)』だ。アメリカでは1号店のブルックリンに加え、ニューヨーク郊外ロングアイランドのグレートネックに店舗があるが、2020年に初の海外店として東京出店を計画している。名店の味が東京でも味わえることを楽しみにしているファンは多いに違いない!

場所は、マンハッタンからウイリアムズバーグブリッジを渡ってすぐ。イーストリバーにかかる橋を渡っている時から、レストランの大きな看板が目に留まる。地下鉄で行く場合は、MかJの線に乗ってマーシーアベニュー駅で降りて徒歩約5分。地上にある駅のホームからもレストランの看板がすぐ目に入るので、迷う心配はない。
ドイツのビアホールをイメージした内装
このエリアは元々ドイツからの移民が多く住んでいたところで、初代オーナーのピーター・ルーガー氏も、その甥でキッチンを仕切っていたカール・ルーガー氏もドイツ系だった。レストランの内装も、ドイツのビアホールをイメージしてつくられた。

椅子とテーブルも、古くなったものを修繕したり同じ形のものに差し替えたりしながら、開店当時の内装や雰囲気を変えないよう気を付けているという。

ピーター・ルーガー氏が亡くなってレストラン経営が行き詰った1950年、ソル・フォーマン氏が店を買収。それ以来、『ピーター・ルーガー』はフォーマン家のファミリービジネスになっている。フォーマン家の金属加工業も現在は存在せず、フォーマン・ファミリーのビルはフォーマン家が一部をオフィスとして使用し、あとは賃貸している。
ちなみに、フォーマン家はロシア系ユダヤ人だ。『ピーター・ルーガー』のある界隈を歩くと、黒い帽子をかぶり、ひげを生やした黒づくめのユダヤ教の超正統派ハシディック派のユダヤ人男性が多く目につく。ハシディック派ユダヤ人のコミュニティに隣接しているためだが、新興エリアのウイリアムズバーグにも近いので、『ピーター・ルーガー』の周辺は、ハシディック派ユダヤ人とそれ以外の人たちがミックスしたエリアになっている。
海外初出店先は、東京!
現在の社長はソル・フォーマン氏の娘のエイミー・ルーベンスタイン氏、副社長はフォーマン氏のひ孫のダニエル・ターテル氏が務める。ターテル氏によると、東京出店はずいぶん前から「いずれ」という思いがあったそうだ。

隠れた名物メニューは厚切りベーコン

『ピーター・ルーガー』では、「USDA Prime Beef」と呼ばれる米国農務省(USDA)が最上級と承認した牛肉しか使わない。これは、全米で流通する牛肉の数パーセントという貴重品。毎週、ニューヨークの何カ所かの精肉所を回って買い付けているが、そこで見た「USDA Prime Beef」の中で実際に買い付けるのは半分という厳選ぶりだ。


5~6mmの厚さで、ベーコンのうまみをじっくり味わえる一品だ。普段は「カリカリに焼いた薄いベーコンでなきゃ嫌!」という人にも、これはぜひ試してほしいおいしさ。ほんのり甘い特製ソース(写真上・左)が添えられて、ステーキ、ベーコン、フレンチフライなどに好みでかけて食べるようになっている。
『ピーター・ルーガー』は、夜は予約のみで、ランチは予約がなくても場合によっては入れる。ターテル氏は「6週間前ほどには予約を入れたほうが無難です。それでもすぐに埋まってしまいます」と話す。尚、『ピーター・ルーガー』では普通のクレジットカードは使用できない。支払い方法は、現金または同店が発行のする専用のクレジットカードのみしか受け付けないのでご注意を。
東京店も、ニューヨークでの味を知っている人々からの評判が広がって「予約の取りにくい店」になるかもしれない。ニューヨークのステーキハウスの原点ともいえる名店が東京でどの程度人気を得られるか、今から楽しみだ。
【メニュー】
STEAK FOR TWO(ポーターハウスステーキ) 時価($100~)
Luger-Burger(ルーガー・ バーガー) $14.95(チーズ、ベーコン、フレンチフライは別価格)
Luger's Sizzling Bacon, Extra Thick by the Slice(ルーガーズ・シズリング・ベーコン) $6.50
Peter Luger Steak House(ピーター・ルーガー・ステーキハウス)BROOKLYN, NY
178 Broadway, Brooklyn, NY 11211718-387-7400
月曜日~木曜日11:45~21:45(最終予約時間)、金曜日・土曜日11:45~22:45(最終予約時間)、日曜日12:45~21:45(最終予約時間)
無休

この記事の筆者:杉本佳子(ファッションジャーナリスト兼美容食研究家)
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