
本場さながらの絶品パエリアを東京で楽しめる、スペインバルがオープン
最近では日本でも、家でパエリアをつくる人が増えているという。スーパーで売られるパエリアペーストを使えば手軽につくれ、そのおいしさと見た目の華やかさから、ホームパーティなどに重宝しているよう。スペインを代表する米料理が、日本人にも浸透してきたのは喜ぶべきことだ。

例えばインスタ映えにはほど遠い、真っ黒なイカ墨パエリアが飛び上がるほどおいしい、そんな体験はまだ日本では出来ない…そう思っていた人に朗報である。
中目黒の『スペイン料理Pablo(パブロ)』では、本場スペインの感動的においしいパエリアを食べられるのである。

店主の由利拓也さん(写真下)はバルセロナ北部の街ベルガで4年間修行をし、その後、「国際パエリアコンクール」日本大会で2年連続準優勝している超実力派。スペインパエリア協会公認の”パエリア師”だ。

ある程度の技術がついたところで、由利さんの目は自然と海外へ。「コメ文化がある」「魚介を多く使う」など、日本の食文化との共通点が多いスペインを選んだ。
スペインで見れたのは、「食を通じて分かち合う楽しい時間」でした
そこで見たのは、スペイン人の明るさや気さくさと、食との関係性。「語弊があるかもしれないですが、フランスは食事がおいしくてその場が楽しくなる、スペインはその場が楽しいから食事もおいしくなる、そんな文化の違いがあると思うんです。」
「ワイン片手にわいわいと、知らない人も一緒に盛り上がって、楽しい時間を分かち合う。スペインのそんなところが、本当に好きになってしまいました。」

そんな田舎のレストランを中心に4年間、みっちりと基礎からスペイン料理を学び、帰国後に東京・池尻大橋のスペインバル『バル・ビスカ』のシェフとして活躍。その後、独立という運びとなった。

「僕、京都府出身なんですが、海外に長くいたせいもあって自分の国のことを全然知らなかったんです。自分の店を出す前が最後のチャンスと思い、思い切って日本一周の旅に出かけました。」
それも単なる日本一周ではなく、なんと47都道府県すべてをまわり、パエリアを作る旅。そうすると現地の食材も勉強できるから、と由利さんは話す。
大きなパエリア鍋を運び、現地のお店でイベントをやったり、公共施設で人を集めたり。時には料理教室のような要素を織り交ぜながら70日間、日本全国でパエリアを作り続けた。
この貴重な経験が、『パブロ』でも大いに活きているという。
楽しい時間があって料理がおいしくなる。そんな空間を作りたい

もちろん初めて会った人も含まれる。気のおけない仲間はもちろん、知らない人同士でも楽しめる雰囲気づくりを心がけているという。
料理について由利さんは、パエリアの評判はありがたいが、スペインの多様な食文化をもっと知ってもらいたいと話す。


うまみの凝縮された味わいに、白ワインが止まらない。

イベリコ豚は、何も言わずに出されたら牛肉と勘違いしそうな、とても力強い味わいである。脂質の部分が程よく甘くとろけ、赤ワインのコクとよく合う。
中を探ればトリュフの香りがするマッシュポテトがお目見えし、ボリュームもたっぷりの逸品だ。
まるで火鍋のような2色パエリアは、ここでしか味わえない深い味わい

わざわざスペインから取り寄せた特別なパエリア鍋が、中国の火鍋のように二色に染まる。スペインではこのような食べ方はほとんどしないそうだが、お客を楽しませたいという由利さん独自のアイデアで完成した。一度で2つのおいしさを楽しめるので、テーブルが盛り上がること間違いなし。


「おいしかった!」はもちろん嬉しいけれど、お客が満面の笑みで「楽しかった!」と帰ってほしい。
そんなふうに熱く語る店主のいる店で、ワインを傾け、色とりどりの料理やパエリアの大鍋を囲み、みんなで笑う。
最高の食卓とは、まさにそんなことを言うのではないか。そう思わせられる素敵なお店である。
<メニュー>
オリーブ 500円
いろいろピンチョスの盛り合わせ 1,500円より
豚足と白インゲン豆のサラダ 700円
ゴロゴロ野菜と魚介のサラダ バジル風味 850円
エビのアヒージョ 1,000円
バスク風 塩鱈のオムレツ 850円
エストレジャードス 900円
魚介とパクチーのセビーチェ 1,000円
バスク風蟹味噌 1,200円
イベリコ豚の赤ワイン煮込み トリュフマッシュポテト 1,000円
名物カネロングラタン 1,400円
魚介のパエリア 2,500円
イカ墨のパエリア 2,750円
ダブルパエリア 4,980円
※すべて税込価格
スペイン料理Pablo(パブロ)
〒 153-0043 東京都目黒区東山1-6-13 リテーラ中目黒10203-6412-7286
平日17:00~翌0:00(L.O.23:00)、土日祝 12:00~翌0:00(L.O.23:00)
月曜日

この記事の筆者:Yayoi Ozawa(フリーライター)
【Not Sponsored 記事】