
「ここが焼鳥屋!?」大きな期待をせずにはいられない、上品な空間
古くから「横浜に焼鳥の名店あり」と言われた老舗『焼鳥 里葉亭(りばてい)』で経験を積み、姉妹店『焼鳥 美鶏(みどり)』では若き焼き師として活躍していた地葉将人さんが独立。2018年4月1日、自らの店『地葉』をオープンした。

フロアを囲むように、3つのゆったりした個室もある。

一人ひとり最適に組み合わされた“おまかせ”を提供
焼鳥は、お客がストップと言うまで次々に出てくる「おまかせ」方式。内臓系が苦手でなければ最初の4種は「ハツ」「もも肉」「うずら」「レバー」になることが多いが、以降はお客のドリンクや会話などから地葉さんが好みを推しはかり、出すものを決めていく。
「例えばワインを楽しまれているようなら、そのワインに合う味付けの串を。サワーなら、油が強い部位を、というように、その方においしいと思っていただけるコースをご提供できればと思っています」(地葉さん)。





口の中にワサビ田の爽風! 焼鳥を10倍おいしくする「生わさび割り」

次の焼鳥がさらにおいしく感じられ、その焼鳥が次の「生わさび割り」をさらにおいしくしてくれる。まさに焼鳥のためにあるようなドリンクだ。

焼鳥(写真上)は左から「レバー」、「もも」、「ハツモト」(心臓の根元部分)、「スナギモ」(すべてタレ)。
名手だからこその、焼鳥を最高においしくする串の打ち方

夕方5時半オープンだが、11時から店に入って黙々と串を打つ。「いいバランスで串が打てるかどうかで、焼鳥の味が決まると言っても過言ではありません。バランスが悪いと肉がだれて、焼いた時に肉汁が出てしまうんです。心に迷いがあると時間がかかって、手の温度で鮮度が落ちてしまうので、一瞬も気が抜けません」(地葉さん)。

「もっとおいしくできる方法があるのでは」と100店舗以上の焼鳥を食べ歩き、同店オープン前には鶏肉店で2カ月ほど働いた。
その経験から鶏肉に対する見方が大きく変わり、満足のいく肉を提供してもらえなかった時に「クレームではない話し合い」ができるようになったのは大きな収穫だという。
毎日、店に出るのが楽しくてたまらない

「焼鳥は高級店からスーパーで安売りされているものまで、すごく幅が広く、それぞれのおいしさがあると思います。知れば知るほど奥深く、お客様に教わることも多くて、こんなに面白い仕事はないと思いました」。

「お客様が店を出る時、『今日はおいしいものが食べられて、いい日だった。明日からまた頑張ろう』と思ってもらえたら最高ですね」と目を輝かせた。美味はもちろん、温かなエールももらえる。そんな店だ。
撮影:岡本寿
【メニュー】
焼鳥はおまかせ 平均14本前後で約4,000円
生わさび割り 750円
日本酒 十四代(1合) 1,200円
KENZO ESTATE 紫鈴 20,000円
※価格はすべて税別
地葉
〒231-0014 神奈川県横浜市中区常盤町5-72-1 GM横浜馬車道ビル 3F045-225-8484
17:30~23:30(最終入店22:00)
日曜

この記事の筆者:桑原恵美子(ライター)
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