
どうも、料理芸人のクック井上。です!
最近、女性を中心に「餃子バル」が流行っていますね。工夫を凝らした洒落た餃子に、ワインや果実酒などのお酒を合わせて食べるスタイル。でも、歴史ある老舗の餃子屋さんも黙ってはいません。いや、ここはその昔から黙っていなかった。今回は、60年以上の歴史を持ち、昭和の香り漂う店内でありながら、提供する餃子は洗練されているという個性的な餃子屋を紹介したいと思います。男性1人でも、もちろん女性1人でも入りやすいですよ!
餃子の作り方も個性的! 60年以上の歴史を持つ『餃子荘ムロ』


開店前にお邪魔させて頂きましたが、カウンター席に座るやいなや、衝撃的な光景を目の当たりに…!


そんなこんなで、なかなか見られない貴重な仕込み場面に出会えました。これを見た後に餃子食べたら、絶対にひと味違う!

もう我慢できない、餃子をオーダーしましょう!
あっ、ここで『餃子荘ムロ』のオーダー時の注意点をば。
フードは追加オーダーできない仕組みになっています。オーダーが入ってから丁寧に包んで焼いていくので、追加があると対応しきれないんです。だから注文は1回勝負! 最初のオーダーがラストオーダーってこと! 緊張するわー。追加のないように、だけど食べ残しもないように、自分のお腹とよく相談して、オーダー表を記入しましょう。
はい、ルールをお伝えしたところで、今回は3種類の餃子と、おつまみ2品をオーダー。

キタキタキタ…、キター!

綺麗だ。素敵だ。可愛い。たまらん。君の事を、ずーーーっと見てられる! 嫌だ、見るだけなんて! 鉄は熱いうちに打て、餃子はアツアツのうちに食え!

う~んっ! おいしい!
あの、蛇のように伸ばしていた皮は、焼き目こんがり、上はしっとりで、ひと口でパクっと食べるのにちょうどいい。そして、噛んだ瞬間に舌全体に広がるペースト状の餡が、何とも口どけが良い! 白菜のみずみずしさと、セロリの爽やかな味わいがその正体ね。と、同時に鼻からすっと抜ける五香粉の香りが最高。酢醤油にラー油&マスタードが加わったお店特製ダレをつけて食べるのですが、これがまた合うんだ!
長年愛されている餃子は、ひと工夫もふた工夫もあるのに、奇を衒(てら)っている感じは全く感じられず、ほっとする味に仕上がっています。ずーーーっと見てられるし、ずーーーっと食べられる餃子ね!
チーズ、ニンニクもひと味違う! 洗練された餃子たち
ふぅ、オーソドックスな焼き餃子を存分に堪能させていただきました。こちら、『餃子荘ムロ』では、餃子の種類が全部で6種もあって、せったくなので、お次はちょっと変わり種を攻めてみましょう。
にしても、40年前にピザパーティって、しかも使ったチーズが、オランダ生まれのエダムチーズて…、お洒落過ぎでしょー! でもまぁ、小麦粉+具って意味じゃピザも餃子も兄弟みたいなもんですわな。ではでは、40年前に生まれた、お洒落な「チーズ餃子」をいただきましょう。

エダムチーズの風味をダイレクトに味わいたい人は、タレはちょっとだけにするのがおすすめ。いやー、こんなにも昭和の香りが残る、老舗の餃子屋で食べているとは思えないお洒落な味で、目をつぶって食べれば、そこは餃子バルですね! 味のある店内だけど、餃子は何とも洗練されていて、そのギャップを堪能!
そして、こんなお洒落な餃子に合わせて、ビール以外にも、ワインや果実酒、ウイスキーなど、お酒のラインナップが豊富なのも『餃子荘ムロ』をおすすめしたいポイントです。

続いて紹介するのは、「ニンニク」なのですが、なんと、すったニンニクを使うのではなく…

「おいおい、やりすぎだろー!」「塊はヤバいよ!」「口臭きつくなりすぎて、帰りに電車乗れないよ…」と心配になっちゃったそこのあなた。心配無用です! 実は、「塊はヤバいよ!」ってのは逆。すりおろして使うよりも塊のままの方が匂わず、ほのかに香る程度なんです。シャキッ、ほこっとした食感で、まるでちっちゃいお芋を食べているよう。
これも、お洒落な創作餃子のお店にあっても良さそうなメニューでしょ? 実はこのニンニク餃子は、お客さんの要望から生まれたんですって。チーズ餃子も、にんにく餃子も、今までのお店のメニューや概念にとらわれず、イケそうだと思ったら即やってみる。そして、それをメニューにしちゃうという行動力と、新しいことに挑戦するチャレンジ精神こそが、『餃子荘ムロ』の真骨頂なんでしょうね。
ちなみに、この日使っていたニンニクは「一球さん」というもの。

「すりおろすより、塊を蒸し焼きにした方が、胃にもやさしいんですよ」と、スタッフさんが教えてくれました。
おつまみや一品料理も豊富! 料理だけでなく店主も魅力的
餃子を味わったところで、最後におつまみも紹介しましょう!
「香腸(シァンチャン)」などの台湾料理は、店主の岩室純子さんが台湾とゆかりがあるので、メニューとして置いているとのこと。
ところで『餃子荘ムロ』は、元々は純子さんのお父様がオープンしたお店。お父さまは海軍の軍楽隊でドラムを担当していたそうで、戦後は米軍相手にバンドを手配する芸能プロダクションのようなお仕事を始めて、後に、このお店をオープンしました。

戦中にドラマーをしていただなんて、お父さまの経歴も気になるところですが、それ以上に名物店主の純子さんが凄い。現在、80代にして「DJ SUMIROCK」という名前でDJ活動しているんです! お父様の影響で、昔からそういうことをされていたのかなと思いきや、否。なんと、70歳過ぎてからDJスクールに通ったんですって!
先ほど“行動力と、新しいことに挑戦するチャレンジ精神こそが、『餃子荘ムロ』の真骨頂”と書きましたが、まさに店主の純子さん自身がそれ! 先日も、新宿歌舞伎町で深夜のイベントに出演し、朝までDJしていたとかで…。元気すぎる! これ、もしかして餃子パワー? お店や餃子自体に魅力があるのはもちろんのこと、純子さんの生き方も含めて『餃子荘ムロ』の味わい。是非、若い女性にも『餃子荘ムロ』に来てもらって、色々と吸収してもらいたいと願わざるを得ません。
そして最後に紹介するのが「豚の骨付き唐揚げ」。


『餃子荘ムロ』の魅力は伝わったでしょうか? 餃子バルにあってもおかしくないような洗練された餃子を、何十年も前から提供した秘訣は、“行動力と、新しいことに挑戦するチャレンジ精神”でした。そして、店主の純子さんの生き様が、それを象徴していました。
「オーソドックスで、ちゃんと美味しい餃子を味わいたい。でも、変わり種の餃子も食べたい!」という、わがままなそこのあなた! 『餃子荘ムロ』ならそれが叶いますよ。お洒落な餃子はあるけど、もちろんど真ん中の餃子もあり、店主はDJだけど、店内の雰囲気は老舗そのもの! 伝統と革新のハイブリッド、是非ご堪能あれ!
【メニュー】
餃子ふつう 650円
餃子チーズ(エダムチーズ入り) 700円
餃子にんにく(玉入り) 700円
香腸(台湾ソーセージ) 500円
豚の骨付き唐揚げ 650円
ビール 400円
※価格は税込
餃子荘ムロ
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-33-203-3209-1856
17:00~22:00
日曜

https://r.gnavi.co.jp/pv9khn7w0000/
この記事の筆者:クック井上。(料理芸人)(フードコーディネーター/野菜ソムリエ/食育・BBQインストラクター)
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