
新年の大切な行事である初詣。みなさんはどこにお参りに行く予定だろうか。神社とお寺、どちらにしても御利益を最大限に受けられるよう、初詣のルールについて事前におさらいしておきたい。そこで今回は神社本庁教化広報センター広報国際課(以下、神社本庁と表記)にお話を伺った。
■大きな神社やお寺のほうが、御利益が大きい?
せっかくなのだから、御利益は大きいほうがよいと思うのが心情。やはり大きな神社やお寺に行くのがよいだろうか?
「御利益は神社、お寺の大小で決まるものではありません。天神様がもともとは学問の神様ではなかったように御利益も時代やお参りする神様によって変化します。御利益にこだわらず、近所の氏神様に参拝されることをお勧めします」(神社本庁)
御利益を期待し、わざわざ有名な神社やお寺に足を運んでいた人は、今一度近所の氏神様への参拝を検討した方がよさそうだ。ちなみに参拝の際、願い事は一つの方がよいのだろうか?
「人それぞれとは思いますが、あまり欲張らないほうがよいのではと思いますね」(神社本庁)
本当に祈願したいことを事前に絞り込んでおくと、お参りすることで心もスッキリしそうだ。
■御利益が出やすい時間や日にちはあるのか?
ところで御利益を受け取りやすいとされる、時間帯や日にちはあるのだろうか?
「特に決まっておりません。大晦日、深夜過ぎの参拝が広く行われるようになったのは、それほど古いことではなく、生活様式や時間の概念の変化、終夜運行をはじめとする交通機関の発達も零時の参拝が普及した一因でしょう。古くは朝になってから参拝される方が多かったようですよ」(神社本庁)
除夜の鐘が鳴ったからといって、慌てる必要はないようだ。
「初詣の日にちにも、厳密な取り決めはありませんが、いわゆる『松の内』に参拝するのを初詣としている地域が多いようです」(神社本庁)
松の内とは、一般的には1月7日までである。ただ、地域差があるそうなので、これを機に地元ではいつになるのか調べておくとよいだろう。
■祈願の際、正確な住所と名前が必要?
祈願の際、絵馬の裏などに住所を記入する欄を見かけることがある。その場合、正確な住所と名前を記入する必要があるのだろうか。
「古くは地域の神社に参拝することがほとんどだったため、神様も参拝する方の素性は分かっており、住所や名前を伝えるという習慣はなかったようです。しかし神社によっては、住所氏名を伝えるように勧めているところもあるようです」(神社本庁)
神社に関する慣習は地域差があり、神社本庁で決めている初詣の決まり事はひとつもないとのこと。必須ではないことだけ認識しておこう。
■おみくじのやり直しはあり?
一通りのお参りが済んだら、おみくじで新年の運勢を占いたい。しかし大凶などが出たら、もう一度やり直してもよいのだろうか。
「おみくじは単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切です。境内の木の枝に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても問題ありません。引いたおみくじを充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてください」(神社本庁)
どうしても引き直したいなら、日を改めるとよいとのことだった。
■初詣の帰りに寄り道をしてはダメ?
帰りに福を落とさないよう、寄り道はいけないといういわれもあるようだが、実際はどうなのか?
「厳密な取り決めはありません。もし寄り道がふさわしくないとなりますと、複数の神社に巡拝する場合、二番目以降がすべて寄り道になってしまいます」(神社本庁)
確かにおっしゃる通り。初詣の後の寄り道(巡拝)は問題なしと考えていいだろう。お参り後の食事を楽しみにしている人にとっては一安心の情報ではないか。
最後に、これだけは守ってほしいということはないか聞いてみた。
「初詣は大勢の参拝者が訪れます。新年の喜びを分かち合うためにも、お互いに清々しく参拝できるよう配慮していただきたいと思いますね」(神社本庁)
風邪気味なのに無理をして参拝しても、激しい咳などで周囲に迷惑をかけてしまう。体調に不安がある場合は、日を改めるなど心に余裕を持ちたい。
なお、2018年は戌(犬)年なので、愛犬と共に初詣に行きたいという人もいるかもしれない。場所によっては盲導犬や介助犬以外の動物を禁止しているところもあるため、気になる人は事前にホームページ等で確認しておくとよいだろう。
ちなみに「教えて!goo」では「初詣の思い出」という質問があり、皆さんのさまざまな思い出が投稿されている。気になる方は併せてチェックしてみては。
●専門家プロフィール:神社本庁教化広報センター広報国際課
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)
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