お茶の水女子大学で地理学を専攻する『地理×女子』監修のまち歩き。今回歩くのは、坂沿いの表通りから一本入ると花街特有の路地や江戸から残る石畳の横丁など、日本でもここにしかない町並みが広がる神楽坂。その土地の地理をひも解いて、まち歩きを楽しみながら、新年の準備にとっておきの雑貨屋めぐりに出かけます。
メインとなる神楽坂通りをてくてくと

神楽坂とは、外堀通り交点の神楽坂下から大久保通り交点の神楽坂上までの早稲田通りの坂(神楽坂通り)およびその周辺を示す地名。その由来は諸説あるものの、神楽坂若宮八幡神社の神楽の音がこの坂まで聞こえてきたからといわれるなど、周辺には毘沙門天善国寺をはじめ、神楽坂若宮八幡神社や赤城神社など多くの寺社があるのも特徴です。

さっそく、東京メトロ飯田橋駅(B3出口)を背に坂の入り口となる大久保通り交差点の神楽坂下から毘沙門天善国寺がある坂の上に向かって、神楽坂通りの坂道をてくてくと。
平日は車の往来も多く、地元の方や観光客が混在し賑わっていますが、休日になると歩行者天国になり、地元の商店街はさらにいきいきと活気に満ちた雰囲気に。
神楽坂らしさを感じる横丁や裏路地

徳川家家老の本多氏の屋敷があったという『本多横丁』や、小径に続く石畳や黒塀などが印象的な『かくれんぼ横丁』など、ネーミングもユニークな横丁がいくつもつながっていて、そんなまちの歴史を感じながら歩いていきます。

今でも熱海湯が開店する15時前には、何十年も通っているという常連さんの姿もちらほらと。神楽坂通りの賑わいとは違って、閑静な住宅街の中で昔からの生活感のある温かな風情があります。

住宅地が密集していた低地から坂を上ると高台に赤城神社があるなど、だんだんと変化するまちの様子とともに、坂を上ったり下ったりと、歩くたびに自然地形を感じられるのも神楽坂の魅力です。
文人ゆかりの街で出会う雑貨たち

そこからほど近い神楽坂6丁目の早稲田通り沿いにあるのが「神楽坂プリュス」という雑貨屋さん。入り口には紺色のれんがゆらゆらと、和の風情ある佇まいが印象的。「神楽坂プリュス」は人とまちがつながる場をコンセプトにした雑貨ショップと貸しスペースの複合施設です。一階のショップでは神楽坂ゆかりのものや、各地からセレクトした手づくりの逸品が揃います。


さらに上へ神楽坂通りを歩いて行くと

「神楽坂プリュス」から、さらに早稲田通りを歩いて足を伸ばし、地下鉄東西線『神楽坂駅』矢来口のすぐ近くにあるのが「かもめブックス」です。

店内はとても開放感のある雰囲気で、入り口にあるカフェ「WEEKENDERS COFFEE AllRight(ウィークエンダーズコーヒー オール ライト)」はイートイン席があり休憩もできるので、まち歩きの休憩にも最適。京都のロースターカフェで焙煎した豆を使用し、丁寧に一杯ずつ淹れてくれたコーヒーを楽しむことができます。本以外にもこだわりの文房具などセンスある雑貨も数多く取り揃えていますよ。

神楽坂は歩くたびに花街特有の古き良き町並みから江戸の古き良き伝統や面影、そして夏目漱石や森鴎外、尾崎紅葉など多くの文豪にも愛された情緒溢れるまちの魅力を感じることができます。そんな神楽坂で、このまちならではのとっておきの雑貨にも出会い、新しい年に向けた準備をしてみてはいかがでしょうか。
writer / 渡邊 孝明 photo / 渡邊 孝明、神楽坂プリュス、かもめブックス
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