
センスと経験が生み出した、深谷シェフの独創的フレンチ
港区白金の街道から新築マンションへの小道を数歩。

店の名は『l'algorithme(アルゴリズム)』。アルゴリズムとは、算法、問題の解き方などの意味をもつ数学用語で、そこにこの店の特徴を知るヒントがある。

料理は、昼・夜ともにおまかせコースのみ。厳選して届けていただいた命を、シェフが考えるベストの状態、温度、調理法、構成、組み合わせで提供する。粋な寿司割烹を思わせるカウンターに向き合うと、ゲストもほどよい緊張感がもて料理が待ち遠しくなる。「ひと皿ひと皿に向き合っていただきたくて、このスタイルにしました」と深谷シェフ。ここでは、何よりも“料理”が主役なのである。
不可解な料理名も想像をかき立てる一要素。ワクワクしながら次の皿を待つ
ある日の夜のコースから、ひとつの「解」を味わってみたい。
生の雲丹の上に、同じ雲丹のムースを重ね、火を入れる前後の風味を同時に味わう。アールグレイのサブレが食感をプラスするとともに、ベルガモットの香りやタンニンが雲丹のうまみを持ち上げてくれる。口に含むとまろやかさを感じながら、溶けるときにグッと雲丹の風味が強まり、すっと喉を通りすぎていく。「雲丹は季節や漁場によって風味が異なるので、同じものを作っても味が変わるんです」、そこが面白いと語るシェフ。このひと皿は、ほぼ通年愉しめるそう。

まず、メニュー名に釘付けになる。「よく質問されます(笑)。興味と期待感をもっていただくのも方程式のひとつです」。明石の伝助穴子を店で神経〆して数日、ほどよいかたさになったところでフリッターと素焼きにする。


これまた、すごいネーミング。皮がヒョウ柄のイシガキダイが主役だ。海中放血神経〆は、読んで字のごとく海中で仕留めてすぐに血を抜き、身が美しく鮮度のよい状態で神経〆する。

こだわりの素材から、その日、その瞬間の「解」を導き出す

ドリンクもアルコール、ノンアルコールともに料理に合わせたペアリングのみと潔い。それらもすべて深谷シェフによるラインナップで、ノンアルコールといっても野菜やフルーツを組み合わせて料理とのマリアージュを愉しめるように工夫されているというからすごい。

撮影:千々岩友美
【メニュー】
ランチコース(7~8皿構成) 8,000円
ディナーコース(10~11皿構成) 14,500円
ワインペアリング(3~7杯) 4,500~10,500円
ノンアルコールペアリング(5杯) 5,500円
※季節によって内容は変わります
※価格は税、サービス料、水代 込み
l'algorithme(アルゴリズム)
〒108-0072 東京都港区白金 6-5-3 さくら白金102050-3374-1850
ランチ12:00~(L.O. 12:45)、ディナー 18:00~ (L.O. 19:30)
日曜

https://r.gnavi.co.jp/9f0bnhbs0000/
この記事の筆者:須永久美(ライター)
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