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これぞ至極の1杯! お茶のロマネコンティが味わえる、日本茶専門「ティーサロン」がオープ

時刻(time):2017-11-17 05:12源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
日本はサービス精神に富んでいる。その象徴が、食事のあとの緑茶だ。定食屋でも寿司屋でも割烹、料亭でも、最後はお茶でシメる。しかも、フレンチやイタリアンでの食後のコーヒーとは違い、日本茶は無料なのが当たり前。それだけ日本人の生活に馴染んでいるとも言えるが、あまりにも当たり前な存在ゆえに、“あらためて味わう”機会は少ない。 お菓子やドリンク
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日本はサービス精神に富んでいる。その象徴が、食事のあとの緑茶だ。定食屋でも寿司屋でも割烹、料亭でも、最後はお茶でシメる。しかも、フレンチやイタリアンでの食後のコーヒーとは違い、日本茶は無料なのが当たり前。それだけ日本人の生活に馴染んでいるとも言えるが、あまりにも当たり前な存在ゆえに、“あらためて味わう”機会は少ない。

お菓子やドリンクの世界では抹茶フレーバーがこんなにもあふれているのに対し、本家である日本茶の味に関しては無頓着ではないだろうか。

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そんなアンバランスを見直す時がきたようだ。2017年9月28日、日本橋浜町に、日本茶に特化したティーハウス『salon de thé PAPIER TIGRE(サロン・ド・テ パピエ ティグル)』がオープンしたからだ。

パリ発プロダクトショップに併設された、日本茶のサロン・ド・テ


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「パピエ ティグル」とは、紙を用いたプロダクトのデザイン、制作、販売を行うフランス・パリ生まれのブランド。日本の折り紙を思わせる「紙の虎」がトレードマーク。シンプルなパターンと独特な色使いが、いかにもフランスらしい。

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パリ本店に続いて、この秋日本橋浜町に2号目のショップをオープンするにあたり、せっかくなら日本らしいおもてなしを、と、飲食コンサルティング会社『The UGLY CARAVAN(アグリー・キャラバン)』監修のもと、日本茶をテーマにしたサロン・ド・テを併設した。

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「お茶はコーヒーと同じぐらい、奥が深い。茶葉農家さんのお話を聞けば聞くほど、そう感じます。こちらのサロンでは、日本全国を巡って選んだ11の茶葉農家さんの単一品種の茶葉を12種類集めました。コーヒーでいうところのシングルオリジンのように、それぞれの農園の、こだわりの茶葉の味を楽しんでいただきたいと思います」と語るのは、『The UGLY CARAVAN』の岡田寛太郎(写真上)さん。

もともとオーストリアのメルボルンでバリスタとして活動していたが、日本へ帰国するや日本茶にものめりこんでいった。日本全国の茶葉農園をたずね歩き、農家一人ひとりの声に耳を澄ませるうちに、日本茶の奥深さに圧倒されたという。

茶葉ごとに厳選した“シングルオリジン”の日本茶は12種類!


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カウンターにずらりと並んだ、12色の茶筒。それぞれが異なる農園の、異なる茶葉。「さやまみどり」「やぶきた」「八女」「川根本」……、聞き覚えがある名前、初めて聞く名前。正直なところ、どれが茶葉の名前で、どれが産地なのか、区別がつかない。そもそも、こんなに日本茶に種類があったことすら発見ではないだろうか。

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紅茶のアッサムやセイロンは区別できても、日本茶を茶葉で飲み分けられる日本人は、きっとそう多くない。茶筒と同じ色の小さなカルテには、そんな現代人のために、それぞれの茶葉の特徴的な味や香り、産地や農園の紹介、そしておいしい淹れ方のレシピが書いてある。

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静かに蒸気をあげる茶釜から汲んだ湯を、器に移しながら、茶葉に合わせた温度に調節し、ゆっくり急須に注ぐ。1人につき急須ひとつ、ポットサービスで提供される。茶葉によって、お湯の温度、量、抽出時間もさまざま。注ぐ茶碗も茶葉の特徴に合わせて、口の広いもの、お猪口のように小さいもの、香りを閉じ込めるために蓋つきのもの、と使い分ける。

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「農園の皆さんに、各茶葉に最適な淹れ方を教えていただき、お店でもそれを実践しています。でも、皆さんともにおっしゃるのは、作法にはあまりこだわらず、自由に飲んでほしい、ということ。実際に農家の方々は、茶碗に直接茶葉を入れて、お湯を注いでそのまま飲んでいらっしゃいました。日本茶は毎日飲むものですから、茶道のように形式ばるのではなく、日常の一部としてカジュアルに楽しむのが一番だと思います」(岡田さん)。

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ワインでも、普段の食事で飲むものと、誰かを招いてのディナーで飲むものとではチョイスが違ってくる。日本茶も同じように、毎日飲むものと、特別な時に飲むものとで選び分けをしてもいい、と岡田さんは言う。そこで、岡田さんセレクトのお茶を3つ、TPO別に選んでもらった。

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▲毎日の“とっておき”『宮崎農園』花ほうじ

「飲む前に、まずは香りをぜひ味わってください。焙煎の芳ばしい香りとともに、ジャスミンを思わせる上品な花の香り、そしてほんのり桃のような甘みが広がります。ほうじ茶ですが、クセが強くないので毎日飲めるお茶。個人的にもとても気に入っています」(岡田さん)。

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▲特別な方へのおもてなし『霧島農園』あさつゆ

「あさつゆという品種は“天然玉露”とも呼ばれていて、煎茶なのに玉露のような甘みがあるのが特徴です。茶葉はしっかり深い緑色で、青海苔のような強い香り。お茶の色もとても鮮やかです。味覚的にも視覚的にも個性的なので、お客様に楽しんでいただけると思います」(岡田さん)。

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▲至極の1杯、お茶のロマネコンティ『坂元農園』さえみどり

「農園のご主人が『お茶のうまみ』という話をしていたんですが、このお茶を飲んで、その意味がようやくわかりました。本当に、だしのようなうまみを感じるんです。蕎麦のような、雑味のあるうまみ。お茶なのに不思議ですよね。個性が強いので好き嫌いが分かれるところですが、僕は玉露のおいしさをこのお茶で知りました」(岡田さん)。

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茶葉の香りとともに流れる「時間」を楽しむ

日本茶には、やっぱり和菓子。日本橋にある老舗『玉英堂』の和菓子を合わせることもできる。いつもは主役の和菓子も、ここではお茶にその座をゆずり、あくまでも「お茶のお供」に徹している。

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急須が空になっても、楽しみは続く。こちらのお店では、3回までお湯の注ぎ足しが可能だ。1杯目は茶葉本来のフレッシュな味を、2杯目は開いた茶葉から広がるふくよかな味わいを楽しむ。3回目には、炒った玄米を急須に加え、玄米茶として。おなじ茶葉の、さまざまに変化する表情を堪能するうちに、時間の流れがいつもよりゆっくり、静かに流れていくようだ。

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紙の表面に指を滑らせたとき、指先から感じるほのかな温もり。その感覚は、日本茶を飲んだホッコリ感にどこか似ている。エスプレッソと違って、緑茶は急いで流し込むのは似合わない。立ちのぼる湯気とともに、ゆっくり時間をかけて味わうのがしっくりくる。

そう、日本茶は茶葉の香りだけでなく、流れる時間を楽しむもの。私たちの意識の奥深くに眠る、穏やかで静謐(せいひつ)な日本的な感性を、意外な場所で教えてもらった。

(文・写真/加藤明子)

【メニュー】
お茶各種 580~1,180円
ランチセット(おにぎり、またはあんこバタートースト) お茶+600円
和菓子セット(季節の和菓子) お茶+500円
※価格は税抜き

salon de thé PAPIER TIGRE(サロン・ド・テ パピエ ティグル)

〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-10-4
03-6875-0431
11:00~19:00(L.O. 18:30)
日曜・月曜
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http://papiertigre.jp

この記事の筆者:dressing編集部


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